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読書メモ『株式ディーラーのぶっちゃけ話』高野譲

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証券ディーラーとして働いていた著者が自身の経験をもとに、ディーラーという仕事がどんな職業なのかを語ってくれます。 取引のテクニックみたいな話は出てきませんが、ディーラーにヤクザみたいな人やギャンブラー気質の人が多いのはなぜかとか、社内での戦いの話とかは単純に面白いです。

そういった面白話は多少フィクションも混ざっているかもしれませんが、ストックオプションの情報を使った儲け話とかは、実際にディーラーとして経験を積んでいないと書けない話ですね。 各証券会社が独自のルールを設けているという話も興味深いです。 金商法に基づいた相場操縦の疑いをかけられないようにするため、例えば次のようなルールを独自に設定しているようです。

  • 買いと決済の注文を同時に出せない: 50円で買って51円で売りたい場合は、50円の買い注文をすべて消してからじゃないと51円の売り注文は出せない。なぜなら、見せ玉の株価操縦行為とみなされる可能性があるから。
  • 新高値の売買禁止: 50円で揉み合いを続けているときに、その日に一番乗りで51円を買うことができない。なぜなら、株価の吊り上げによる株価操縦行為とみなされる可能性があるから。
  • その他: ストップ高での売買禁止、一度出した注文は一定時間取り消せないなど。

株価に特徴的な歩み値が発生したときは、ディーラーのこうした規制によって形成されているのかもしれません。

この本を読んで、わたしは絶対にディーラーにだけはなりたくないなと思いました(笑。 きっとギャンブラー精神が足りないんでしょう。 いずれにしても、現在はアルゴなどによる高速トレード (HFT) が主流になって、裁量系のトレーダーはだいぶ減っているのでしょうけど。

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